これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

体節化の時間と場所

Erik Clark(2020.12, bioRxiv)[Time and Space in Segmentation]

 

理由

ラボSlackに来たやつ

 

概要

節足動物の体節化と脊椎動物の体節形成は、発生のパターニングの実験と理論の疑問における主要分野である。しかしながら、最近の研究が複雑化してきたにも関わらず、基本の概念的問題はまだ解決されていない。この問題には、(1)体節追加領域(SAZ)内の空間構成のメカニズムの起源(2)体節局在化のメカニズムの起源(3)軸の多様性のメカニズムの起源(4)同時パターニングの進化的起源が含まれる。ここでは、交差制御の動的過程の粗視化モデルを用いてこれらの問題を探索する。軸伸長を行う一列の細胞の形態形成の枠組みにおいて、"振動"と"スイッチ"と3つ以上の"タイマー"間の相互作用を計算し、体節化系の必須のパターニングのふるまいをうまく再現する。これらのほぼ細胞自発的なモデルと、位置情報を組み込んだ別のモデルの結果を比較することで、スケールの関係や波パターンそしてパターンダイナミクスは全て、SAZが時間的または空間的情報に制御されているかどうかに依存することが分かった。さらに振動の周波数特性を機能的に意味する3つの局所化した振動出力を同定した。最後に、分節化の連続的と同時的モードの間の、重要な動的かつ制御的な連続性を示す。実験研究の文脈において、これらの結果を議論する。

 

雑記

最近は振動系にも興味がある