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Hox遺伝子は、成体の動物における無性的生殖行動と組織分節化を制御する

Christopher P. Arnold;...;Alejandro Sánchez Alvarado(2021.1, bioRxiv)[Hox genes regulate asexual reproductive behavior and tissue segmentation in adult animals]

 

理由

ラボSlackに流れてきたやつ

 

概要

Hox遺伝子は、胚の前後(A/P)軸の分節パターニングにおける役割が有名な非常に保存された転写因子である。出生後に導かれる構造におけるHox遺伝子の発現と機能の証拠が現れ、胚形成以外のさらなる役割に関心が集まっている。プラナリア扁形動物における無性的な生殖の根底にあるA/P成体組織の分節化と横分体形成におけるHox遺伝子の新しい機能を報告する。Hoxファミリーのメンバーのそれぞれをオフにすることで、無性的な生殖に必要な5つのHox遺伝子を同定した。これらの中で、hox3遺伝子をオフにすると過剰な分節化が起こる一方で、post2bをオフにすると完全に分節化がなくなった。分節化におけるhox3とpost2bの反対の役割は、融合行動のそれぞれの制御に一致する。hox3遺伝子をオフにすると融合行動の開始の頻度が増加する一方で、post2bをオフにすると融合行動が完全に除去される。さらに、無性的な生殖のHox遺伝子制御を調節する下流の作用遺伝子のネットワークを同定し、それにより行動のそれぞれのメカニズムに関する概念が得られた。本研究によって、成体動物における無性的な生殖に関連する組織分節化と特定の行動の出現の制御におけるHox遺伝子の後胚期の役割が確立された。

 

雑記

花粉は外、春は内