これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

炎症、浮腫そして薬剤に基づく治療を模した皮膚オンチップモデル

Maierdanjiang Wufuer;...SangHoon Lee (2016.11, Scientific Reports)[Skin-on-a-chip model simulating inflammation, edema and drug-based treatment]

 

理由

実験系の勉強

 

概要

マイクロ流体細胞培養における最近の進歩によって、薬物毒性試験と疾患研究に使える生体外ヒト皮膚モデルの構成が可能になった。しかしながら、最近の生体外皮膚モデルはモデルの単純性によって実際のヒト皮膚を真似る限界がある。本研究では、'皮膚オンチップ'を開発してヒト皮膚の構造と機能的応答を模する。提案するモデルは3層から成り、ヒト由来の表皮、上皮そして内皮要素で培養される。マイクロ流体デバイスはヒト皮膚細胞の共培養のために設計され、それぞれの層は多孔質膜によって区切られ層間の伝達ができるようにした。真皮層での腫瘍壊死因子αの適用によって皮膚炎症と浮腫を誘導し、系の機能性を示す。炎症性サイトカインの発現レベルを解析してこの実行可能性を示す。加えて、この皮膚チップを用いて治療薬物試験モデルの有効性を評価した。タイトジャンクション染色と内皮の透過性の測定によって皮膚バリア機能を評価した。結果から、皮膚オンチップモデルが生体外皮膚疾患モデルの構成と化粧品や薬剤の毒性評価試験に用いられる可能性があることが示唆された。

 

 

雑記

3D培養、勉強しよう