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気道上皮の単細胞解剖からCFTR豊富な肺塩類細胞が解明された

Lindsey W. Plasschaert;...; Aron B. Jaffe(Nature, 2018.8)[A single-cell atlas of the airway epithelium reveals the CFTR-rich pulmonary ionocyte]

 

理由

ラボSlackに流れてきたやつ

 

概要

上皮組織の機能は、組織が含んでいる分化細胞の種類、量、分布によって記述される。損傷後に組織機能を回復する努力には、生理的仕事が細胞種ごとにどのように分布されているのか、また細胞状態が恒常性と損傷治癒や疾患の間でどのように異なるのかの知識が必要になる。誘導気道において、不均一な基底細胞集団が、粘液線毛クリアランスを行う特殊な管腔細胞を生じさせる。ここでは、ヒトの気管支上皮細胞とマウスの気道上皮細胞の単細胞プロファイルを行い、恒常性と再生における細胞のふるまいと誘導気道における細胞種の包括的な調査を得た。解析から、既知と未知の細胞集団を示す細胞状態を解明する。これはその不均一性を描写し、恒常性と組織損傷の間の異なる分化軌道を同定する。最終的に、”肺塩類細胞”と呼ぶ新しく希少な細胞種を同定した。これは、液胞種のH+-ATPase(V-ATPase)の複数のサブユニットであるFOXI1と、嚢胞性線維症における成熟した遺伝子であるCFTRを共発現する。免疫蛍光染色とシグナル経路と電気生理学を用いて、Notchシグナリングが必要であり、FOXI1発現は肺塩類細胞の産生を駆動するのに十分であることを示す。さらに、肺塩類細胞は、誘導気道上皮細胞におけるCFTR活性の主な供給源であることを示す。

 

 

雑記

仕事が増えた