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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

胚盤葉上層の管腔形成の解明から、胚成長とパターン形成の原始羊膜腔制御が解明された

Yung Su Kim;...;Ivan Bedzhov(2021.3, Science Advances)[Deciphering epiblast lumenogenesis reveals proamniotic cavity control of embryo growth and patterning]

 

理由

ラボSlackで来たやつ

 

概要

着床前後の段階の間、マウス胚はその見た目を根本的に変化させ、中空型の胚盤胞かた円筒形の卵に変形する。同時に、胚盤葉上層は、単純な細胞の球から原始羊膜腔を閉じた杯型の単層上皮へと再組織化される。しかしながら、腔の機能と形成メカニズムはこれまで曖昧であった。腔形成の調査を通じて、胚盤葉上層において、卵割腔から現れる原始羊膜腔への有糸分裂傍細胞水の流入と細胞内接着、ベクトル流体輸送の再組織化によって管腔形成の過程が駆動されることを発見した。管腔形成を実験的に阻害することで、原始羊膜腔は、最初の細胞系譜間の情報伝達のハブとして機能し、これにより着床前後の胚の適切な成長とパターニングが可能になることが発見された。

 

雑記

ないものねだり派なので、雨が降ると晴れた野山で走り回りたくなるが、いざ晴れるとめんどくさくておうちに引きこもってしまう