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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

皮膚常在T細胞:免疫の場所での上昇と下降

Rachael A. Clark(2010.2 J Invest Dermatol.)[Skin resident T cells: the ups and downs of on site immunity]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

通常の成人個体の皮膚表面には、全循環系におけるほぼ2倍の数である約200億のT細胞が存在する。最近の研究から、通常の免疫と、乾癬のような炎症性皮膚疾患の両方におけるこれらの細胞の役割が示されてきた。制御性T細胞は自己抗原に対する自己免疫反応から守り、皮膚炎症の解消を補助する。しかしながら、それらによって、腫瘍が免疫の検出から守られ、不顕性感染が持続するようになり、炎症性皮膚疾患で存在する状況下で機能不全になりうる。Th17細胞は細胞外の病原体に対して個体を保護するだけでなく、乾癬の病理における役割もある。証拠から、免疫反応中に産生される作用性記憶T細胞は、皮膚内で長期間生存かつ持続し、病原体の再曝露に対する局所的かつ急速な保護を与えることが示唆された。この総説では、皮膚における通常と異常の免疫に皮膚常在T細胞がどのように寄与するかの現在の理解をまとめる。

 

印象的な図

Fig1. 皮膚における初期免疫応答へのT細胞の寄与

 

雑記

20年近く住んでいる賃貸がボロボロになってきた・・・