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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

T細胞ダイナミクスの定量化:テロメアからDNAラベリングまで

José A. M. Borghans; Rob J. De Boer(2007.3, Immunological reviews)[Quantification of T‐cell dynamics: from telomeres to DNA labeling]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

免疫学は、従来免疫系やそれらの機能の細胞や分子要素を記述する定性科学であった。
ごく最近になって、新しい実験技術により、免疫学のより定量的なアプローチへの道が開かれた。リンパ球テロメアの長さは、異なるリンパ球サブセットの増殖率に関する知見を得るために測定される。T細胞受容体の切除回路は、胸腺由来の新しいT細胞の毎日の出力を定量化するのに用いられる。ブロモデオキシウリジンと安定同位体ラベリングは、ナイーブまたは記憶性リンパ球の増殖率と死亡率の測定に応用された。上記の技術の共通の問題は、異なるリンパ球集団の典型的な分裂と死亡率のような関連パラメーターに関する結果データの変換である。理論免疫学によって、このような定量実験データの解釈に大きく貢献し、それにより多様な論争を解決してきた。最も重要なことは、理論免疫学から新しい実験が提案され、より決定的かつ定量的な解釈が可能になる。この論文では、健康なヒトの被験者におけるリンパ球力学に関するデータを解釈し、それらの寄与と限界を議論するのに用いられる多様な異なるモデルをまとめる。

 

雑記

3月が終わるぞー