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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

免疫細胞流入とマクロファージ二極化の数理モデルの炎症過程における重要なパラメーターの同定

Marcella Torres;....;Angela M. Reynolds(2019.7, PLoS Comput Biol.)[Identifying important parameters in the inflammatory process with a mathematical model of immune cell influx and macrophage polarization]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

炎症の状況で、マクロファージは炎症性のM1表現型か抗炎症性のM2表現型に二極化されると同時に、これら2極の間の連続体も存在する。この表現型切り替えの機能不全は、集団の不均衡を引き起こすことがあり、これは解決されない炎症による慢性損傷や疾患に繋がる。したがって、糖尿病やアテローム動脈硬化症のような慢性炎症を特徴化する疾患において、マクロファージを標的とする治療介入が提案され実装されてきた。マクロファージはM1かM2に分類されるという仮定の単純化のもと、マクロファージ二極化を含む細菌刺激に対応する腹腔での免疫細胞の連続的な流入のモデルを構築した。このモデルで、一般的な炎症状況における免疫細胞とメディエーターの連続的な龍入の予想されるタイミングを再現することができた。よって、炎症の腹膜炎モデルマウスから得た生体内実験データにこのモデルを合わせた。これは、炎症刺激に対する内因過程を評価するのに広く使用される。経験的な提案されたモデルの局所構造的かつ実用的な識別可能性で、モデルの頑健性を探索した。加えて、炎症過程の重要な駆動者であるアポトーシスの好中球の集団を同定する感受性解析を行った。最後に、遅延のある好中球アポトーシスの場合における介入ポイントを含む提案された治療の選択を計算する。これはモデルの予測は持続的な炎症応答を起こす。したがって、モデルから、マクロファージ表現型を標的とし、後続の実験によって実証されうる結果を予測するような治療介入を検証する仮説が与えられる。

 

雑記

かなり参考になりそう