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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

鳥の羽の形の進化と隠れた羽における未知の傾向

Xia Wang and Julia A. Clarke(2015.10, Proccedings of the royal society B)[The evolution of avian wing shape and previously unrecognized trends in covert feathering]

 

理由

論文紹介で読むやつの参考文献になってたやつ

 

概要

鳥の羽の形は飛行能力や移動、採餌行動そして魅了などに関連した。歴史的に、この形を説明するのに羽のある翼と骨格の比率の線形な測定が用いられてきた。前の翼に重なっている隠れた翼の分布が羽のある翼の比率に影響すると長く考えられてきたにも関わらず、知る限りそれらの変化を評価した鳥の羽の形の傾向に関する先行研究はない。ここでは、これらの傾向を調べるために、105種で羽の概形だけでなく、背側と腹側の隠れた羽まで説明する幾何-形態方法を用いる。観察される変化のほとんどが、系統と生態で説明されるが、これまで説明されてきた飛行方法の分類や羽の荷重、調査された一連の空力変数をも弱い相関しか示さなかった。回復した変数の多くは、一次的な隠れた羽の程度より大きく、二次的な羽の長さや羽の先端の形に従った。飛行方法と強く関係する可塑的な特徴であるとしばしば考えられるが、推定される祖先的な羽の形態は、ほとんどの主な鳥の系統の基部で一般的に保存されていることが分かった。鳥の適応放散の特徴は、広く異なる形態空間への連続的な多様化である。しかしながら、水生分類群は飛行方法の変化にも関わらず羽の収束を示し、鳴鳥は基本的な系統だが驚くほど異なる体のサイズの鳥で占められる形態空間の領域に移動する。これらの結果から、絶滅種における飛行方法の提案された推論の解釈がもたらされる。

 

印象的な図

Fig1. 色んな鳥のはね

 

雑記

授業は疲れる