これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

嗅覚記憶における機能ネットワークのモジュール構造

DavidMeunier;...;Jean-PierreRoyet(2014.7, NeuroImage)[Modular structure of functional networks in olfactory memory]

 

理由

最近気になる嗅覚と記憶の話

 

概要

グラフ理論は、ノードとエッジのセットとして系を記述することで系の研究を可能にする。グラフ理論神経科学を含む社会科学、工学そして生物科学におけるデータセットの全体構造の特徴化するために広く適用されてきた。モジュール構造の分解によって、同じモジュールに集まる要素が、密接に連携し、他のモジュールとは弱く連携するようなサブネットワークの定義が可能になる。この処理は、広く分布している認知過程である記憶を研究する上で興味深い。タスク関連の機能核磁気共鳴(fMRI)ネットワークにおけるモジュール構造を同定する新しい方法を提案する。このモジュール構造は相関係数から直接獲得し、符号と重みの両方の情報を保持している。この方法を若年者と高齢者がイエス・ノー方式の匂い認識記憶課題を行った際に得られた機能データに応用した。4つの反応カテゴリを探索した:正確な認識(Hit)と間違った認識(誤報, FA)、そして正確と不正確な拒絶である。反応カテゴリと年齢グループの関数として、36領域の時間シリーズデータを抽出し、条件に基づいた重みづけの相関マトリクスを計算した。全体として、条件に基づいたモジュール分割は、高齢層より若年層でより均質であった。分割bの類似性に基づく統計と機能的統計解析を用いて、海馬や尾状核そして前帯状回を含むいくつかの領域は、 他の全ての条件よりHitでより同じモジュールに属していた。モジュール性の値は、Hit条件における記憶スコアと負に相関しており、HitとFA条件におけるバイアススコア(革新/保守的な態度)と正に相関することを示した。さらに、異なるモジュール(すなわち相関と非相関領域の割合)の正と負の関係の割合が、符号付のモジュール性の観察される違いの多くを説明することを示した。これらを合わせると、結果から、匂い認識記憶に関与する神経ネットワークがモジュールを構成すること、そしてこれらのモジュール分割が個々のパフォーマンスや個々の戦略に関連することの証拠を示す。

 

雑記

うーん、やっぱり記憶の研究するには行動とか脳波とかでやらなきゃかなぁ