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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

活発に変形可能な3D液滴の形態

Liam J. Ruske and Julia M. Yeomans(2021.4, PHYSICAL REVIEW X)[Morphology of Active Deformable 3D Droplets]

 

理由

ラボSlackに流れてきた

 

概要

3次元での活発なネマティック液滴の形態とディスクリネーション線を数値的に調べる。我々のモデルはアキラルな活性ストレスの可能な最も単純な形態しか取り入れてないが、活発なネマティック液滴は複雑な形態の前例の無い幅広さを示した。伸展活性では、指のような突起が、液滴表面を横切るディスクリネーション線で成長した。しかしながら縮小活性では、活性場がカップ型の液滴陥入、直線運動と方向転換を繰り返す遊泳行動、もしくは表面のしわの形成を駆動する。このふるまいの多様性は、活性アンカリング、活発な動き、そして運動性のディスクリネーション線のダイナミクスの相互作用の観点で説明される。形態形成、選択的な癌浸潤、そして生体膜の形態制御のような生物過程に照らして議論する。このことから、いくつか生体システムは活性ネマティック液滴と同じ根底にあるメカニズムを共有する可能性があることが示唆される。

 

印象的な図

Fig13. 陥入を示す液滴

 

雑記

変形するのはとても良くってすごいけど、卵細胞全体を液滴って考えていいのか?