これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

状態依存的な内部駆動がある生物リミットサイクル振動子における一般的な揺らぎ-散逸定理の違反

Janaki Sheth;...Alex J. Levine(2021.5, PHYSICAL REVIEW RESEARCH)[Violation of generalized fluctuation-dissipation theorem in biological limit cycle oscillators with state-dependent internal drives: Applications to hair cell oscillations]

 

理由

ラボSlackに来たやつかなぁ

 

概要

内耳における感覚細胞が自発的に振動することは、内部の活性過程によって駆動する確率的かつ非線形な振動子の例である。さらに、この内部活性は、本質的に状態依存的である。これは系の現在の状態を測定し、それに応じて入力を変更する。状態依存的な駆動の有る/無しで、これらの非平衡リミットサイクルにおける2つの揺らぎ-散逸関係の破れを調べる。最初に、系の内部駆動が状態非依存的な毛細胞振動子の単純なモデルにおいて、既知の平衡な揺らぎ-散逸理論(FDT)の期待される破れを観察し、一般的な揺らぎ-散逸理論(GFDT)の存在を実証した。この一般理論は、Seifert and Speckによって先に提案されたものと同一である。これは、確率振動子の平均リミットサイクルに関連する共に移動する枠組みにおいて解析する必要がある。次に、数値シミュレーションと解析計算を介して、状態依存的な駆動の存在下で、動的な毛細胞モデルがFDTとGFDTの両方を破ることを示す。それから、確率的な有限状態の動的モデルを用いて、確率的なリミットサイクル振動子におけるこのような駆動がFDTとGFDTの両方を一般的に破ることを示す。実際に、これは、(非平衡な)生物ダイナミクス内の状態依存的な駆動の効果をより広く探し、定量化する道具としてこの特にGFDTの破れを用いる可能性を示す。

 

雑記

久々に先生と話してやや元気出た?かも