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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

深刻な全身炎症の新しい寛解調節因子

Gudernatsch V;...;Mirakaj V.(2020.9,  Immunotargets Ther) [Novel Resolution Mediators of Severe Systemic Inflammation.]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

肺血症や急性呼吸器疾患そして多臓器不全のような深刻な炎症過程の根底にある特徴である、寛解しない炎症は、集中治療室への入院や高い死亡率の原因である。生存者の多くも新しい機能制限や健康問題が発症する。肺血症の場合、患者の約40%が3か月以内に再入院する。ここ数十年で、より良い治療戦略が採用されてきた。それにもかかわらず、大量のメディエーターと複雑なネットワークの誘導で組織化されている炎症反応の複雑な病理生理学の基本的な知識が欠けていることで、治癒療法を妨げている。よって、急性の炎症反応の寛解が、活発な過程と考えられるという証拠が増加することが、組織の回復と臓器機能に繋がる理想的な結果である。多くのメディエーターは炎症収束性と同定されたが、深刻な全身炎症の初期過程と寛解過程の両方に寄与することは少ししか示されていない。最終的にこれらの因子は、深刻な炎症過程に対する治療戦略に実質的に影響する可能性がある。この総説では、特に生命を脅かす深刻な炎症過程に関連する寛解プログラムに寄与する、ことなる寛解メディエーター/炎症収束性因子を描写する。

 

印象的な図

Figure 1.完全な寛解と急性炎症の失敗した寛解

 

雑記

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