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寒冷蕁麻疹に伴う抗GT1a抗体およびGQ1b抗体による感染症後の感覚神経障害

Elisabetta Zucchi;...;Jessica Mandriol(2018.10, Journal of Clinical Neuroscience)[Post-infectious sensory neuropathy with anti-GT1a and GQ1b antibodies associated with cold urticaria]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

64歳女性が、物理的蕁麻疹の稀な形態である寒冷誘発性蕁麻疹を同時に発症する亜急性に発症した遠位部の感覚異常を示した。両方の障害は、上腕気道感染の14日後に現れた。EMGによって、遠位潜時の延長と強さの減少を伴う極端な多発性神経障害が確認された。抗GQ1bと抗GT1a抗ガングリオシド抗体が血清に見られた。CSF解析、クリオグロブリンとパラプロテインの検索、神経向性感染薬、腫瘍マーカーそして過剰な自己免疫疾患の抗体解析を含む臨床研究の全てが陰性を示した。免疫グロブリンを静脈内投与したところ、感覚障害が徐々に解消された一方で、ステロイドと抗ヒスタミン治療を組み合わせて蕁麻疹に用いた。脱髄性と軸索性特徴の混合が得著のEMGパターンを示す抗ガングリオシド検索の陽性から、初期段階でのノド-パラノドパチーを示す可能性がある。これは急性感覚ニューロパチーと寒冷蕁麻疹という、明らかに異なる過敏性経路に起因する2つの免疫介在性疾患が関連した初めての症例である。これらの2つの状況が共に起こるメカニズムを提案し、一方でこの症例は、抗GT1a抗体およびGQ1b抗体と関連する自己免疫疾患の臨床スペクトラムを拡大する。

 

印象的な図

Fig1. 寒冷誘導性蕁麻疹における寒冷刺激

 

雑記

収束しそう