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目立つ体と尻尾の色を持つトカゲにおける真皮色素胞の超構造

Takeo Kuriyama;...;Masami Hasegawa(2006.9, Zoolog Sci.)[Ultrastructure of the dermal chromatophores in a lizard (Scincidae: Plestiodon latiscutatus) with conspicuous body and tail coloration]

 

理由

自分の研究と関連しそうなので

 

概要

身体に縞があり、青い色の尻尾を持つトカゲ属(Plestiodon lizards)の皮膚を顕微鏡観察から、表皮色素胞と3種の上皮色素胞(黄色素胞 ・虹色素胞・黒色素胞)が同定された。最上層には黄色素胞、中間層に虹色素胞、基底層に黒色素胞がある、これらの色素細胞の垂直な組み合わせがあり、これは皮膚の色に対応して変化する。黄色から白、もしくは茶色の皮膚は、黄色素胞 ・虹色素胞・黒色素胞の垂直の並びが同じであった。しかし、黄色から白の皮膚は茶色の皮膚に比べて虹色素胞の層が厚く、黒色素胞の層が薄かった。虹色素胞の厚さが、それぞれ虹色素胞内の反射板の数に比例した。緑色を示す皮膚も3層の真皮色素胞を持つが、黄色素胞と虹色素胞の垂直の順番がしばしば反転した。青色の皮膚は、黒色素胞の上に虹色素胞を持つ。さらに、青色の尻尾における反射板の厚さは、体の黄色から白や茶色の領域より少なかった。黒色の皮膚は、黒色素胞のみを持っていた。

 

印象的な図

Fig. 1. (A)若いトカゲの背側外側の見た目

Fig. 5. トカゲの5つの異なる皮膚の色を生み出す真皮色素胞の垂直組み合わせと相対的な厚さを示す概略図

 

雑記

この論文おもしろー