アリの輸送ネットワークの構造と形成

Tanya Latty;...;Martin Middendorf(2011.2, J. R. Soc. Interface)[Structure and formation of ant transportation networks]

理由

助教が教えてくれた面白そうな論文

概要

多くの生物システムは物資や情報の輸送に大規模なネットワークを使う。アリも例外ではない。生物システムは、中央制御なしかつ環境全体の知識なしでどのように効率的な輸送ネットワークを達成するのか？ここでは、アルゼンチンアリ(Linepithema humile)における巣間の輸送ネットワークの形成と特性を研究することで、この問題に取り組む。巣間のネットワークの形成は構築過程に関与するアリの数に依存することが分かった。アリの数が十分でありネットワークを形成するとき、ネットワークは短い全体長を持ち頑健性が低い傾向にある。これらのネットワークは全域木やシュタイナーネットワークに幾何的に似ている。ネットワークの形成過程は、軌跡の数を減らす剪定過程に従う複数のリンクの初期構成に関与する。したがって、本研究は最小限の生物輸送ネットワークが構築される条件とそのプロセスを明らかにする。

印象的な図

Figure 3.　正方形の角に4つの巣を配置したアリの巣間の軌跡ネットワークの写真

雑記

面白い論文。これが載ってたJournal of the royal society of Interfaceってのも他にも良い論文がありそうだった