これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ClearSee:植物全体蛍光イメージングのための速い最適な透明化剤

Daisuke Kurihara;...;Tetsuya Higashiyama(2015.11, Deveopment)[ClearSee: a rapid optical clearing reagent for whole-plant fluorescence imaging]

 

理由

こないだ参加したニコンセミナーの後貰った冊子に乗ってた(NIKON JOICO AWARD)

 

概要

正確な形態と遺伝子発現パターンを視覚化し解析するための画像技術は、全ての生物の発生中の生物過程を理解するのに必須である。化学スクリーニングの助けを借りて、植物組織における形態と遺伝子発現の奥行き画像化のための、ClearSeeと名付けた化学溶液を用いる透明化法を開発した。ClearSeeは蛍光タンパク質の安定性を維持しながらクロロフィルの自家蛍光を急速に消失させる。屈折率のミスマッチを調節することで、器官全体と植物全体の視覚化を、ClearSeeで処理したサンプルで共焦点と二光子励起顕微鏡観の両方で行った。さらに、ClearSeeは蛍光タンパク質の複数色画像化に応用可能であり、複数の遺伝子発現の構造的解析が可能である。ClearSeeは化学染料による染色と互換性があると仮定すると、この技術はトランスジェニック方法が使えない植物の遺伝子マーカーを組み合わせた奥行き画像化に有効である。この方法は、無傷の形態学の全体画像化に有効であり、植物研究での新しい現象の発見の加速を助けるかもしれない。

 

印象的な図

Fig6.  ClearSeeは長期保存も可能である

 

雑記

やっぱりキレイだから、たまーに見たくなる蛍光系の論文