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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

ヒドラの形態形成の組織中心であるアクチン繊維のネマチック秩序におけるトポロジカル欠損

Yonit Maroudas-Sacks;...; Kinneret Keren(2020.11, nature physics)[Topological defects in the nematic order of actin fibres as organization centres of Hydra morphogenesis]

 

理由

前参加した若手の会で聞いて面白そうだったやつ

 

概要

動物の形態形成は、成熟したフィードバックがある複数の力学過程と生化学過程の複雑な相互作用から生じる。形態形成の効果的かつ粗い説明を開発することは、これらの過程がスケール間でどのように協調して頑健かつ機能的な結果を形成するのかの理解に必須である。ここでは、再生しているヒドラでの細胞レベル以上のアクチン繊維のネマチック秩序がゆっくり変化する場を定義し、この動態が形態形成過程の効果的な記述を与えることを示す。この場におけるトポロジカル欠損は長期に存在するが豊富な動態を示し、欠損箇所で発生する形態特徴をもつ組織中心として機能することが示された。これらの観察から、ネマチック秩序のある場が”力学的なモルフォゲン"とみなされ、このダイナミクスが多様な生化学シグナル過程と力学シグナル過程を持つ構成単位において、形態形成中に機能パターンの頑健な出現を生み出すことが示唆された。

 

印象的な図

Fig2. 再生する組織フラグメントにおけるネマチックアクチン組織化

 

雑記

気乗りしないときの論文読み