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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

NF-κB活性の生体内イメージング

Harald Carlsen;...;Rune Blomhoff(2002.2, J Immunol )[In Vivo Imaging of NF-κB Activity]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

ガンや多くの炎症状態を含む幅広いヒトの疾患には、不適切なNF-κBの制御が関与している。NF-κBが疾患の進行を引き起こすようなメカニズムを明らかにする、という目標に向けて、NF-κBの制御下で蛍光を発現するトランスジェニックマウスを作成し、非侵襲でリアルタイムのNF-κBの生体内イメージングを可能にした。外部刺激がない状態では、リンパ節や首領域、胸腺そしてパイエル板に強い蛍光が見られた。TNF-αやIL-1α、LPSで処理したマウスは、組織特異的に蛍光が増加し、皮膚や肺、脾臓、パイエル板、そして小腸壁で最大の蛍光が見られる。肝臓や腎臓、心臓、筋肉そして脂肪組織はより少ない蛍光活性を示した。さらに、皮膚に弱いUVを放射すると、放射領域で蛍光が増加した。加えて、関節リウマチに似た慢性炎症を誘導すると、症状のある関節で強いNF-κB活性が現れ、これは生体内イメージングによって明らかになった。よって、生体内でのNF-κB活性を観察するための用途の広いモデルが開発された。

 

雑記

1つのモデルで多様性を再現することの意義って・・・