これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

肺血症やSIRSのような外傷後重篤疾患における生理的分類、重症度分類、サイトカイン精巧化との関係、予後予測

Rixen, Dieter;...;Herman P. MPhil(1996.10, The Journal of Trauma)["Sepsis/SIRS," Physiologic Classification, Severity Stratification, Relation to Cytokine Elaboration and Outcome Prediction in Posttrauma Critical Illness]

 

理由

自分の関連論文で引用されてた論文

 

概要

目的

肺血症やSIRS患者の外傷後重篤疾患に適用可能な生理状態分類(PSSC)システムの枠組み内で重症度を定量的に分類する方法を開発し、PSSCと血清サイトカイン応答の性質を関連付ける。

方法

それぞれの研究期間で、心肺機能や代謝機能の17変数で既にクラスタリングした7つの生理「状態」のうち1つに338人の患者を分類した。Rは参照、Aは正常なストレス応答、Bは代謝不全、C1(early)とC2(late)は呼吸不全、Dは心原性機能不全、Hは非ショック性血液量減少である。

主な結果

PSSCはロジスティックモデル(L2PDEATH) で159人の外傷患者の発症データ由来の「状態」を用いて、重症度の定量的な指標を与えた。この重症度指標を80人の新規外傷患者で検証した。酵素結合免疫吸着測定法(ELISA)で測定したサイトカイン(IL-1,IL-6, IL-8, TNF)の評価にPSSC状態の分布を用いることで、複数のサイトカイン値がL2PDEATHで測定した高感受性と関連するC2状態やB状態領域で最大になることが分かった。 Acute Physiology and Chronic Health Evaluation (APACHE) II評価システムとARDEATHを比較することで、L2PDEATHは外傷後の患者の肺血症や全身性炎症反応の重症度のより良い指標を与える。

結論

PSSCによって外傷に対する生理的な応答とサイトカイン応答の分類が可能になり、外傷後重篤疾患の重症度の階層化が認められる。

 

印象的な図

Figure2. 生理的な多次元空間の3次元表記

 

雑記

玉ねぎ切って硫化アリル刺激が強すぎて声出して笑ってる自分に気づいたとき、自己の中のホアキン・フェニックスと目が合った