これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

水疱を伴わない妊娠性天疱瘡

Ogilvie, P.;...D. Zillikens(2000.1, Hautarzt)[Pemphigoid gestationis ohne Blasenbildung]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

背景と目的:妊娠性類天疱瘡(PG)は稀な妊娠関連の自己免疫性水疱症である。この特徴は180kDの水疱性類天疱瘡抗原(BP180)に対する自己抗体である。PGの臨床スペクトラムは多型であり、診断の目的として取得した皮膚生検はたいてい自己抗体の沈着を示す。

患者と方法:2人の患者から皮膚生検を取得し、病理組織と免疫蛍光染色を行った。循環する自己抗体は、免疫優性BP180 NC16 Aドメインの組換え体を用いたイムノブロット法やELISAで特徴化される。

結果:ここで記述した2人のPG患者は水疱を示さないが、重度の痒みを訴えた。最初の症例では、紅斑性の多環様の疾患として二度目の妊娠の最初の時期にPGを示した。二人目の患者は、分娩の数日後じんましん様の斑を示した。イムノブロット法とELISA解析によって組換えBP180 NC16 Aに対する自己抗体の検出によってPGと診断された。さらに、直接免疫蛍光顕微鏡による皮膚の基底膜領域にC3が線状に存在することで確かめられた。皮疹は経口プレドニゾロンで治癒した。

結論:2人患者において、非水疱性PGは血清学的検査で診断されうる。BP180に対する自己抗体が存在する妊娠における掻痒性の皮疹を示す患者の血清をスクリーニングするときに、免疫グロブリンELISAは感受性があり、特異的な道具である。いくつかの症例において、これらの新しい技術は皮膚生検が不必要であるかもしれない。

 

印象的な図

Abb. 1. 水疱を伴わない妊娠性天疱瘡(患者1):腹部に最大4cmまで
赤褐色の大きな、一部は中央に水泡状の斑点、一部は縁に多汁性の丘疹がある。

 

雑記

つかれてきたー