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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

遊走性紅斑に現れる特徴は年齢、性別、持続期間、体の位置によって異なる

Rebman AW;...;Aucott JN(2021.8, Infection)[The presenting characteristics of erythema migrans vary by age, sex, duration, and body location]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

目的:遊走性紅斑(EM)の皮疹は、よくあるライム病の最初の臨床兆候である。形、色、パターン、均一性にような特徴を示すEMの大きな多様性を報告する。ここでは、これらの現れる特徴間の関連性を調べ、さらに年齢、性別、EM持続期間、体の位置、抗生物質の開始と関連するかどうかを研究した。

方法:外科医に診断された直径5cm以上のEM皮疹かつ72時間以下の抗生物質治療を行った初期ライム病の271人の患者を用いた。被験者の統計、臨床特徴、初期EMの特徴を記録した。

結果:潜在的な交絡因子を調整した後、EMサイズは14日間をピークとしてEMの持続期間と伴に増加した。男性のEMは女性のEMより大きく、平均2.18cmであった。赤色のEMの確率は、女性に比べて男性で65%低く、脚に比べて骨盤、胴体、腕でEMは、3倍以上高かった。年齢は調整モデルにおける中心消失の有意な予測因子であり、年齢が10歳増加するにつれて、中心消失の確率が25%現象した。

結論:EMが臨床診断として残っていることを考えると、医者や一般人がその多様な所見に気づくことは必須である。この発見から、EMの臨床スペクトラムの理解だけでなく、適切な診断や治療開始の解釈を持ってこの多様性の中にありうるパターンが示唆される。

 

印象的な図

Fig1. 初期の遊走性紅斑パターンの例:a)鼠径部における中心消失と標的型を示すEM、b) 外側ふくらはぎにおける中心が明るいEM、c) ふくらはぎ中央における中心が暗いEM、d) 胸における均一なEM、e) 脚における青/赤色のEM、f) 側面における不均一なEM、g) 足首内側の小胞性EM

 

雑記

これも良い研究だ、いつかまた読み直そう。