これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

じんましんと血管性浮腫:臨床スペクトラム

Charlesworth EN.(1996.6, Ann Allergy Asthma Immunol.)[Urticaria and angioedema: a clinical spectrum.]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

目的:この総説の目的は、鑑別診断や発病機構に注目してじんましんのスペクトラムに関する全般的な洞察を読み手に与えることである。この総説は、マスト細胞の役割を決定し、蕁麻疹のありうる自己免疫基盤を探索し、慢性蕁麻疹における食物アレルギーの役割といわれるものを調べる。最後に、じんましんの精密検査や治療を組織学的診断の文脈で議論する。

研究選択:慢性蕁麻疹のメカニズムに関する新しい研究の文脈で関連する過去の医療文献をまとめた。

結果:蕁麻疹を組織病理的に3つのカテゴリー(1. 好中球性血管炎、2. 多形の血管周囲性浸潤、3. まばらな血管周囲のリンパ球浸潤)に分類した。上記の組織パターンのそれぞれは異なる臨床病態と相関し、じんましんの精密検査や治療は上記のそれぞれの組織タイプと関連する。

結論:蕁麻疹と血管性浮腫は医者とその患者の両方にとってもどかしい問題である。しかしながら問題は、蕁麻疹をより大きな臨床スペクトラムの一部であると考えることで最も効果的に対処できる。身体検査と病歴は、情報の最も重要な2つのピースである。アレルギー専門医はじんま疹の病態生理を解明するための皮膚生検の価値をしばしば見落す。生検は治療に異なる反応を示すサブグループにじんましんを分類するのを助ける可能性がある。

 

印象的な図

Figure 2. じんましんの要素を明確に示す薬剤誘導性の多形紅斑を46歳の男性。皮膚生検から、真皮における血管周囲に高いリンパ球の濃い浸潤、多形紅斑と一致し、じんましんとは一致しない病理像が明らかになった。

 

雑記

ややこしい書きかたするな!!