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非定型の皮膚糸状菌症における多形紅斑ID反応:症例報告

Atzori L;...;Aste M.(2003.11, J Eur Acad Dermatol Venereol.)[Erythema multiforme ID reaction in atypical dermatophytosis: a case report.]

 

理由

博論の参考文献

 

概要

背景:多形紅斑(EM)は稀な皮膚粘膜障害であり、その特徴は広がる紅斑性から浮腫性の標的型の皮疹が特徴であり、多くの異なる刺激に対する反応パターンとみなされる。

観察:イタリアのカリャリの皮膚科で37歳の男性に見られる、鼻翼の炎症性非定型の皮膚糸状菌症に付随する従来のEM発疹で構成される所見。

方法:実験調査から、正常な完璧な血球数と生化学特徴が明らかになった。鼻の皮膚の鱗屑や鼻毛の20%の水酸化カリウムで直接顕微鏡で調べたところ、 皮膚糸状菌の菌糸や胞子の侵入の存在が示された。培養によって、毛瘡白癬菌の感染が確かめられた。血中の抗ウイルス免疫の特異決定(TORCH)は最近の感染に陰性であった一方で、遅延性皮膚テストで調べた細胞調節性反応から、トリコフィトン抗原に対する強い陽性を示した。

テルビナフィンによる全身治療は30日間で非定型白癬を臨床的、菌学的に完全に回復させた。多形皮疹は急速に改善し、7日間で完全に消失した。

結論:皮膚糸状菌感染症の遠距離焦点に対するID反応はEMとして非常にまれに存在する。この症例では、ID反応の診断に必要な必須の基準をすべて満たす。鼻毛の強い関与を伴う皮膚糸状菌感染症感染の非定型の臨床所見は、毛瘡によって生じるものと類似した炎症性アレルギー性反応を誘導すると考えられる。

 

印象的な図

Fig1. 手のひらにおける紅斑性から浮腫性の円状の皮疹。0.5–2cm、中心が紫色で赤く赤く盛り上がった周辺を持ち、定型の虹彩状や標的パターンを示す。

 

雑記

思いのほか頑張ったな、今日。