これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

高度房室ブロックを誘導するStageⅡライム病心臓炎

Connor C. Kerndt;...;Jose M. Tan(2020.6, Case Reports in Cardiology)[Early Disseminated Lyme Carditis Inducing High-Degree Atrioventricular Block]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

ライム病は、Borrelia burgdorferi感染による、米国で最も一般的なダニ媒介疾患である。この症例は、環状の皮膚紅斑、倦怠感、発熱、そして野外曝露後の立ち眩みを示す20歳男性を示す。診察から、背中と四肢に複数の大きな標的形皮疹が見られた。この紅斑は、境界の隆起と中心の白さから、慢性遊走性紅斑と一致した。心電図(ECG)から、高度房室(AV)ブロックが明らかになった。患者はライム病の臨床状の疑いによってセフトリアキソン静注を開始した。ELISAウェスタンブロッティング試験は、Lyme IgMとIgGに反応し、診断を裏付けた。AVブロックは入院4日目に解決し、患者は退院して外来での経過観察となった。疾患の初期発見によって、有害転帰や後遺症なく効果的な治療が可能になった。

 

印象的な図

Fig1. 中心が白い標的形皮疹

 

雑記

いよいよ雑記に書くこともなくなってきた

断食は脂質状態の決定にとって、規定通りに必要ではない:ヨーロッパ動脈硬化学会と臨床科学・実験医学のヨーロッパ連合からの合同声明を含む臨床・実験含意

Nordestgaard BG;...;Mora S, et al. (2016.7, Eur Heart J. )[Fasting is not routinely required for determination of a lipid profile: clinical and laboratory implications including flagging at desirable concentration cut-points-a joint consensus statement from the European Atherosclerosis Society and European Federation of Clinical Chemistry and Laboratory Medicine.]

 

理由

血液検査について色々調べてるときに見つけた

 

概要

目的

絶食時の脂質状態より非絶食時のものを使うことの臨床的意義を批判的に評価すること。そして非絶食時もしくは絶食時の脂質状態の実験報告のガイダンスを示すこと。

方法と結果

ランダムな非絶食時脂質状態を、絶食条件下で決定される状態と比較した広い観察研究から、習慣的な食事の1-6時間での最大の平均値変化は臨床的に有意ではなかった[トリグリセリドは+0.3 mmol/L (26 mg/dL)、総コレステロールは-0.2 mmol/L (8 mg/dL);LDLコレステロールは-0.2 mmol/L (8 mg/dL)、計算された残余コレステロールは +0.2 mmol/L (8 mg/dL)、非HDLコレステロールは-0.2 mmol/L (8 mg/dL)]。HDLコレステロール、アポリポタンパク質A1、アポリポタンパク質B、そしてリポタンパク質(a)濃度は、絶食/非絶食条件で影響されなかった。加えて、絶食/非絶食濃度は時間経過とともに同様に変化し、循環器疾患の予測に匹敵する。よって、脂質検査に関する患者指導を改善するために、非絶食時のトリグリセロールが5 nmol/L(440mg/dL)の場合は、絶食時のサンプルを考慮する一方で、非絶食時の脂質状態の日常的な利用を推進する。非絶食時のサンプルでは、実験報告は異常濃度として以下の濃度で警告すべきである。トリグリセロールは2 mmol/L (175 mg/dL)以上、総コレステロール5 mmol/L (190 mg/dL)以上、LDLコレステロール3mmol/L (115 mg/dL)、計算残余コレステロール0.9 mmol/L (35 mg/dL)以上、計算された非HDLコレステロール3.9 mmol/L (150 mg/dL)以上、HDLコレステロール1 mmol/L (40 mg/dL)以上、アポリポプロテインA1は1.25 g/L (125 mg/dL)以上、アポリポプロテインB1.0 g/L (100 mg/dL)以上、そしてリポプロテイン(a)50 mg/dL (80th percentile)以上。絶食時のサンプルでは、トリグリセロール1.7 mmol/L (150 mg/dL)以上が異常濃度に対応する。生命に危険な濃度は、個々の参照が必要である。例えば、膵炎のリスクにはトリグリセロール10 mmol/L (880 mg/dL)以上、ホモ接合性家族性高コレステロール血症のリスクにはLDLコレステロール13 mmol/L (500 mg/dL)以上、ヘテロ接合性家族性高コレステロール血症のリスクにはLDLコレステロール5 mmol/L (190 mg/dL)以上、そして高リスク循環器疾患のリスクにはリポプロテイン(a)150 mg/dL (99th percentile)以上が重要である。

結論

非絶食時の血液サンプルを血漿脂質状態の評価に日常的に用いることを推奨する。実験報告では、望ましい濃度の切点の基準に基づく異常値を決めるべきである。非絶食・絶食の測定は相互に排他的ではなく、相補的であるべきである。

 

雑記

製薬企業にはいかないぞ、と決めていたのに、いざ給料を見るとやはりケツイが揺らぐ

全身性エリテマトーデスの診断のきっかけと最初の所見としての中毒性表皮壊死症様皮膚発疹:症例報告

Zargham H;...;Nguyen KH.(2020.7, SAGE Open Med Case Rep.)[A case of toxic epidermal necrosis-like cutaneous eruption as the first manifestation and clue to the diagnosis of systemic lupus erythematosus: A case report.]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

胴と四肢に広く広がる侵食性の発疹を示す61歳女性の稀な症例を示す。皮疹は、中毒性表皮壊死症と組織学的に対応していたが、臨床的に患者は血行動態的に安定しており、粘膜病変もなく、関連する病歴や有害になりうる治療歴も無かった。さらなる調査により、症状の最初の所見である中毒性表皮壊死症様の発疹を持つ全身性エリテマトーデスの新しい診断が解明された。この症例から、急性の広範囲にわたる表皮の裂け目を示す患者において、アポトーシス性の汎表皮剥離の急性症状のスペクトラムを参考にして、鑑別診断を広げることの重要性が明らかになった。

 

印象的な図

Fig1. 最初の所見

 

雑記

長らく毎日更新を続けてまいりましたが、1000記事に達したこともあり、毎日更新目標を変更します。なるべく読めるよう頑張ります。

ウイルス親和性のサイトカインの決定因子

McFadden, G., Mohamed, M., Rahman, M. et al. (2009.8, Nat Rev Immunol.)[Cytokine determinants of viral tropism.]

 

理由

viral tropismの話を聞いたけど、良く分からなかったので

 

概要

ウイルス親和性として知られる、細胞種や組織、もしくは種に対する特定のウイルスの特異性は、特定の宿主におけるウイルス感染の結果を決定する上で重要な要因である。動物由来感染の有病率が増加しており、かつ新興の病原体や再興病原体の脅威のため、ウイルス親和性を決定する因子のより良い理解を得ることは、特に重要になってきた。この総説では、抗ウイルス性の炎症促進因子、特にインターフェロンや腫瘍壊死因子の中心的な役割の最近の理解をまとめる。特に、ウイルス親和性と、これらのサイトカイン経路がガン治療にどのように治療的に役立てられるか、そして新興の動物由来感染の有病率による将来の危険性にどのように対処しうるかを纏める。

 

印象的な図

Fig1. ウイルス親和性のレベル(細胞種や組織、もしくは種に対する特定のウイルスの特異性)

 

雑記

viral tropism、完全に理解した

アセクロフェナク誘導性の遠心性環状紅斑

Meena D;...; Gupta A.(2018.1, Indian J Dermatol.)[Aceclofenac-Induced Erythema Annulare Centrifugum.]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

遠心性の環状紅斑(EAC)の特徴は、ゆっくり拡大する環状紅斑が特徴である。そして感染や治療、そして稀に根底にある悪性腫瘍に対する臨床反応パターンを示すと考えられている。原因薬物には、クロロキン、シメチジン、チオマレイン酸ナトリウム金、アミトリプチリン、フィナステリド、エチゾラムなどである。40歳女性の症例を示す。この患者は、非掻痒性で末梢性の成長する環状紅斑が10日間続いていた。彼女は、最近関節痛の開始の病歴を持ち、紅斑の発症5日前に1日90mgのアセクロフェナクを処方されていた。生検によりこれはEACと確認された。この紅斑は薬剤停止後すぐに鎮静化した。この症例を、前例報告のないアセクロフェナク誘導性のEACがあるとして報告する。

 

印象的な図

Fig1. 環状紅斑

 

雑記

色々と計画がうまくいかない

 

薬剤アレルギー。皮膚症状の臨床面、病態生理そして治療

Sachs B;, Merk HF.(2005.1, Hautarzt.)[Drug allergies. Clinical aspects, pathophysiology and treatment of cutaneous manifestations].

 

理由

自分の研究関連

 

概要

皮膚の薬物有害反応(ADR)は一般的であり、幅広い臨床スペクトラムを含む。皮膚はADRの兆候組織として機能するので、皮膚科学者がその診断に重要な役割を担う。皮膚ADRの少数部分だけが、根底にあるアレルギー作用によるものである。これらの中には、斑点状丘疹のような遅延型反応や、じんましんや血管浮腫のような即時型反応が主要である。皮膚アレルギーADRの発症のリスク要因は、おそらく(例えば特定のHLA種の)患者や薬剤(の反応性)そして背後の条件(ウイルス感染)に関係する。抗生物質、非ステロイド抗炎症薬、そして抗けいれん薬が最もよく因果関係があるといして報告される。

 

印象的な図

Abb.2,3

 

雑記

朝起きたら、右足の人差し指に掻痒性の腫れが見られる

数珠パターンを示す小児性水疱性類天疱瘡

Raposo I;...; Selores M. (2017.7, Dermatol Online J.)[Infantile bullous pemphigoid with "string of pearls sign".]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

水疱性類天疱瘡(BP)は、多層の表皮下水疱と著しい痒みを伴うじんま疹様皮疹を示す免疫調節性水疱性疾患である。これは一般的に老人に見られるが、稀に小児にも見られる。過去に手足口病と診断された5か月の女児は、最初は手と足に位置していた小胞と水疱が新しい皮疹に拡大したことが原因で我々の皮膚科を受けた。腹部と顔、頸部に輪状の数珠パターンで分布する強い小胞と水疱が見られた。組織的かつ免疫学的所見は、幼児BPの診断と一致した。疾病管理は、口腔のプレドニゾロンとダプソンで行った。患者はまだ治療中止の6ヶ月後でも以前として寛解している。注目は、患者の皮疹の臨床所見の異なる診断である。この水疱パターンは線形IgA水疱性皮膚症との関連でよく報告されるものである。

 

印象的な図

Fig2. 皮疹の臨床写真

 

雑記

自分の研究関連とはいえ、こんな感じで症例報告をずっと読み続けるのキツクなってきたな、