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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

粒子溶解における溶媒の粘性の効果を探索するための溶解シミュレーションの能力の理解

D’Arcy, D.M., Persoons, T.(2019.1, AAPS PharmSciTech)[Understanding the Potential for Dissolution Simulation to Explore the Effects of Medium Viscosity on Particulate Dissolution.]

 

理由

自分(以外の)研究関連

 

概要

粘性は、溶媒の組成に影響されるので、溶解系の流体力学に影響を与えるだろう。

溶解シミュレーション法は、その適切な使用に不可欠なあらゆるシミュレーション法の限界を理解した上で、物理的な溶解効果を検討する貴重なツールである。

本研究の目的は、a)溶解シミュレーションを用いて、粒子溶解におけるわずかに粘性のある溶媒の効果を調べることと、b)溶解シミュレーションの方法と限界を説明することである。

集中化パラメータ流体力学溶解シミュレーション(SIMDISSO™)を用いて、37℃の水(0.7 mPa.s)、牛乳(1.4 mPa.s)、栄養ドリンク(12.3 mPa.s)の粘性を持つ溶媒で粒子(直径20 and 200 μm)の溶解を計算した。

計算した溶解における流速、 移動性、粘性と重力方向の移動と粒子の移動、沈降効果を通流装置及びパドル装置において調べた。

シャドウグラフ法(SGI)を用いて、粒子の懸濁の様子を可視化した。

流速や流体力学的粘性効果、粒子移動の無効化、重力効果が、より大きい粒子の溶解シミュレーションに影響した。

SGI法から、 1.4 mPa.sの溶媒で停止している粒子の保持が明らかになり、これは水中で堆積した。

粘性で調整した拡散の効果は、両方の粒子サイズで優位に異なっていた。

この1Dシミュレーション法の限界は、パドル装置の粘性の低い領域におけるより大きな粒子の場合に、より大きくなる。

僅かな粘性を有する媒体であっても、関与するメカニズムに関する洞察を与える溶解シミュレーションを用いてより大きな粒子の溶解に影響を与える可能性がある。

わずかに粘性のある溶媒であっても、溶解シミュレーションの仮定と限界が明らかになり理解されるならば、関与するメカニズムに関する知見を与える溶解シミュレーションを用いて、より大きな粒子の溶解に影響を与える可能性がある。

 

雑記

見栄のために読む論文って・・・。