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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

生物組織のバーテックスモデルにおける細胞のひずみ応力の解釈

Shao-Zhen Lin;...; Jean-Francois Rupprecht(2022.1, The European Physical Journal E)[Implementation of cellular bulk stresses in vertex models of biological tissues]

 

理由

ラボSlackに流れてきた

 

概要

バーテックスモデルは多角形のタイルとして生物組織を記述する。標準的なバーテックスモデルでは、組織のダイナミクスは等方的な応力間のバランスから生じる。これは細胞のひずみや細胞界面の張力と関係する。しかしながら、この枠組みにおいて、細胞のひずみから生じる異方的な応力を記述する方法はあまり明確ではない。上皮において、このようなひずみ異方的な応力は、例えば内側のミオシン変動から生じる。Tlili et al. とComelles et al.の2つの最近の論文は、バーテックスモデルにおけるひずみの異方的な応力を解釈する異なるスキームを提案した。ここでは、両方のスキームがアフィン変換下で同様に変形されるが、有意に異なる組織ダイナミクスを引き起こすことが示された。この結果は、Tilli et al.のスキームが各細胞内で均一なひずみ応力を記述する一方で、 Comelles et al.のスキームが非均一なひずみ応力と対応するという解釈と一致する。最終的に、標準的なバーテックスモデルはひずみ細胞応力のみの点で十分に表現されるかどうかを疑問に感じた。一般的に、どちらのスキームも細胞間界面の張力によって生み出される頂点の力を模倣できないことを発見した。

 

雑記

バーテックスモデル使ってる先輩から送られてきたが、どういう心境なんだ?