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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

アトピー性皮膚炎とその臨床的解釈における皮膚細菌叢の新しい役割

Stalder, JF; …; Proksch, E (2019.5, JOURNAL OF DERMATOLOGICAL TREATMENT)[The emerging role of skin microbiome in atopic dermatitis and its clinical implication ]

 

理由
アトピー性皮膚炎の細菌叢についてあまりまとめていなかったので。

 

概要

最近、健康的な皮膚を維持において細菌叢が重要であることが分かってきた。1970年代初頭から用いられた典型的な微生物培養技術と、過去数十年で洗練された次世代シーケンサー技術によって、健康な皮膚と病気の皮膚における皮膚細菌叢の重要性が分かった。アトピー性皮膚炎(AD)のような皮膚科学的状況の患者の健康な細菌叢を強めて最終的には貯蔵するために、皮膚pHと皮膚バリア状態などの細菌叢の構成に影響する因子を考慮することが重要である。さらに、細菌叢を標的とする治療は数年で確立されるだろう。初期の研究は期待できる結果を作っており、選択的軟化剤と外用ステロイド薬を含むAD治療は細菌叢に良い影響を与えることが示された。この論文では、ADにおける細菌叢の異なる面と、その臨床応用における解釈を示す。

 

印象的な図

Figure1. アトピー性皮膚炎におけるバリア機能不全とpHそしてフィラグリン

 

雑記

道に樹が生えるように、空に鳥が飛ぶように、陸にヒトがいると思えば、道行く人に変に気を使うこともあるまい