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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

アトピー性皮膚炎における皮膚バリア機能不全の重要性

Byung Eui Kim and Donald Y.M. Leung(2018.5, Allergy Asthma Immunol Res. )[Significance of Skin Barrier Dysfunction in Atopic Dermatitis]

 

理由

論文の参考文献にしたいやつ

 

概要

表皮は、上皮細胞、免疫細胞そして微生物で構成される。微生物は、ヒトの皮膚を保護する物理的かつ機能的なバリアを与える。これは、ヒトの体に環境的なアレルゲンが侵入するのを防ぎ、微生物病原体に対応する役割を持っている。アトピー性皮膚炎(AD)は、最もよくある複雑な慢性炎症性皮膚疾患である。皮膚バリアの機能不全は、ADの発症の最初の段階である。免疫の制御不全、フィラグリン変異、抗菌ペプチドの欠損そして皮膚細菌叢の多様性の低下を含む複数の要因が、皮膚バリアの欠損に影響する。ADの初期段階において、保湿剤の治療は、皮膚バリアの機能を促進し、ADの発症を抑制する。ADの進行に伴い、効果的な局所・全身の治療は、免疫経路活性化と一般的な炎症を減少させるために必要である。標的となる微細胞治療は、ADに関連する皮膚細菌叢の多様性の低下を正すように開発する必要がある。ADの表現型とエンドタイプの同定と特徴化を促進することが、ADに対する個別化医療戦略を最適化するのに必要である。

 

雑記

光の御子なので、曇りの日は起きない