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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

アトピー性皮膚炎における感染の病態生理学、診断、そして管理

Chan, G;Ong, PY(2019.6, CURRENT DERMATOLOGY REPORTS)[Pathophysiology, Diagnosis, and Management of Infections in Atopic Dermatitis]

 

理由
アトピー性皮膚炎の新着レビュー

 

概要
レビューの目的
アトピー性皮膚炎(AD)はよくある慢性炎症皮膚疾患である。この総説では、ADにおける感染の病態生理学、診断、そして管理の理解について最近の変化をまとめることを目的とする。

最近の発見
最近の疫学的研究によって、ADは皮膚の感染だけでなく皮膚以外の全身性感染にも関係することがわかっている。基礎研究によって、アレルギー性炎症はADにおいて感染を増加させる原因になることが示されている。ADの感染を防ぐために希釈漂白剤を臨床的に利用することはまだ議論の余地がある。一方で、ADにおける細菌そうの研究が進んでいる。将来的に、常在細菌はADの黄色ブドウ球菌と戦うように使われる可能性がある。

まとめ
ADは、アレルゲンや病原体の侵入を可能にする皮膚バリア欠損と、炎症を促進する免疫機能不全よって生じる複合的な症状である。この炎症サイクルは皮膚の細菌そうも変えてしまった結果、黄色ブドウ球菌のような病原体生物が皮膚に住み着くようになる。この皮膚バリア欠損と、免疫機能不全そして皮膚細菌そうの変化によって、さらなる細菌やウイルスの感染が起こるリスクが高くなる。さらなる標的治療や皮膚の善玉菌治療によって、ADの感染予防における炎症や黄色ブドウ球菌が解決されるかもしれない。


雑記
学内に[反社会的カルトに注意]と書いてあるが、[反社会的カルト]は[社会的カルト]を認めた上での言葉なのか?カルトという言葉に反社会的な意味が入ってるから、なんか変な感じがする。

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