これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

2D上皮シートでの複雑なしわがカブトムシのツノの3D構造を指定する

Keisuke Matsuda;...; Shigeru Kondo (2017.10, Scientific Reports)[Complex furrows in a 2D epithelial sheet code the 3D structure of a beetle horn]

 

理由

こないだ聞いたセミナーで見つけた

 

概要

完全変態昆虫の外部器官は、2つの構成過程から生じる。1つは成虫原基の発生、もう一つは成虫の構造に変化する一連の変形である。後者の過程で、細胞レベルで多くの現象(細胞の変形・細胞の移動・上皮シートの折りたたみや展開)がサイズや形で見られる劇的な変化に寄与する。この複雑性によって、成体の外部器官の3D構造の形態の背景にある論理は、ほとんど知られていない。この論文では、カブトムシ(Trypoxylus dichotomus)におけるツノの変形を調べた。ツノ原基は、元来密なしわを持つ2D上皮シートである。3つの異なる方法を用いてこれらのしわを実験的に展開した。そして、しわパターンが単独で3Dツノ構造を決定することを発見した。このことから、カブトムシのツノは2つの異なる過程1つは、しわの形成とそれに続く展開から起こることが示唆された。この発生の単純性によって、昆虫の3D形態形成を支持する原理を理解するために固有の利点が与えられる。

 

印象的な図

Fig4. ツノ原基の展開の計算機シミュレーション

 

雑記

ねむーい