作用T細胞はIL-10を産生することで急性インフルエンザ感染中の肺炎を制御する
Sun, Jie;..;Braciale, Thomas J.(2009.3, NATURE MEDICINE)[Effector T cells control lung inflammation during acute influenza virus infection by producing IL-10]
理由
抗炎症性サイトカイン10
概要
活性化した抗原特異的T細胞は感染を除去する多様な作用分子を産生するが、炎症と組織障害にも関与する。ここでは、急性ウイルス感染中の感染末梢におけるCD8(+)とCD4(+)作用T細胞の抗炎症特性を報告する。急性インフルエンザ感染中に、かなりの比でIL-10を産生するCD8(+)作用T細胞を伴って、ウイルス特異的な作用T細胞が浸潤することで過剰のIL-10が感染した肺で産生される。これらの末梢の作用T細胞は同時にIL-10と炎症性サイトカインを産生し、従来の1型ヘルパーT細胞や1型細胞障害性T細胞に特有の系譜マーカーを発現する。驚くことに、作用T細胞派生型のIL-10の活性を阻害すると、肺の炎症と致死障害が強まった。結果から、抗ウイルス作用T細胞は制御性の機能を及ぼす、すなわち、抗炎症性サイトカインを産生することでインフルエンザ感染に関連する肺の炎症や障害の拡大を調節する。病原性の高いインフルエンザウイルス感染に関するこれらの知見の潜在的な解釈に関して議論する。
雑記
我要銭和時間