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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

一酸化炭素は減数分裂活性型タンパク質キナーゼ経路を含む抗炎症性効果がある

Otterbein, LE;...;Choi, AMK(2000.3, NATURE MEDICINE)[Carbon monoxide has anti-inflammatory effects involving the mitogen-activated protein kinase pathway]

 

理由

抗炎症性サイトカインについての論文1

 

概要

ストレス誘導性のタンパク質ヘム酸素添加酵素1は酸化ストレスに対する保護作用を与える。ヘム酸素添加酵素1の抗炎症特性はこの細胞保護の基盤として働く可能性がある。ここでは、ヘム酸素添加酵素によるヘム異化の副産物である一酸化炭素が強力な抗炎症効果を調節することを示す。生体内外で、低濃度の一酸化炭素リポ多糖誘導性の炎症性サイトカインTNF-α、IL-1β、そしてマクロファージ炎症性タンパク質lpの発現を作動的かつ選択的に抑制し、リポ多糖誘導性の抗炎症性サイトカインIL-10の発現を増加させる。一酸化炭素グアニル酸シクラーゼcGMPや一酸化窒素ではなく、代わりに減数分裂活性型のタンパク質キナーゼが関与する経路を通じてこれらの抗炎症作用を調節する。これらのデータによって、一酸化炭素が炎症性疾患状態において重要な保護機能を持ち、そして潜在的な治療利用がある可能性が示された。

 

雑記

ホタルイカが美味しい季節になりました。