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IL-35は制御性T細胞の拡大とTh17細胞の抑制を介したコラーゲン誘導性の関節炎に対する治療効果を持つ新しいサイトカインである

Niedbala, Wanda;...;Liew, Foo Y.(2007.11, EUROPEAN JOURNAL OF IMMUNOLOGY)[IL-35 is a novel cytokine with therapeutic effects against collagen-induced arthritis through the expansion of regulatory T cells and suppression of Th17 cells]

 

理由

抗炎症性サイトカイン9

 

概要

エプスタイン・バールウイルス誘導性遺伝子3(EBI3)とIL-12のp35サブユニットはヒトとマウスでヘテロ二量体の造血細胞増殖因子を形成することが報告されてきた。EBI3とp35を共有結合でつないでヘテロ二量体を構築し、IL-35と呼ぶ新しいサイトカインを形成する。生体外で、固定化したCD3抗体とCD28抗体で刺激したとき、IL-35のFc領域融合タンパク質はマウスのCD4(+)CD25(+)とCD4(+)CD25(-)細胞の増殖を誘導した。IL-35拡張性のCD4(+)CD25(+)T細胞集団はFoxp3を発現し、高濃度のIL-10を産生する一方で、IL-35誘導性のCD4(+)CD25(-)T細胞はIFN-ganmaを産生するがIL-4は産生しない。生体外のCD4(+)CD25(+)T細胞はCD4(+)CD25(-)作用細胞に対する抑制機能を保持していた。さらに、溶解性抗CD3抗体と抗原提示細胞と共に培養すると、付随するIL-17の抑制とIFN-ganmaの合成の強調を伴ってIL-35は作られたコラーゲン誘導性のマウスの関節炎を効果的に弱めた。よって、IL-35はTh17細胞発生の抑制と制御性T細胞の発達を通じて免疫反応を抑制する新しい抗炎症性サイトカインである。

 

雑記

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