これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

真皮(間)薬剤輸送のヒト皮膚層のマクロ分子の拡散特性

Anne M.Ro¨mgens;...;CeesW.J.Oomens(2015.10, Journal of the Mechanical Behavior of Biomedical Materials)[Diffusion profile of macromolecules within and between human skin layers for (trans)dermal drug delivery]

 

理由

日本薬理学会で薬剤輸送の話を聞いたので、皮膚内の拡散について勉強。

 

概要

皮膚の中へと皮膚内での薬剤の輸送は、皮膚が経口輸送の代わりの薬剤投与経路として機能できるかと同様に関心を持たれている。微小針などの新しい輸送方法の発展によって、皮膚内に薬用量で皮膚の外側の層を通過できる小さい分子だけではなく、大きい分子も運ぶことができるようになった。これらの分子を皮膚内に投与するための知見を与えるために、この研究は皮膚の中の多様な層の中や間でマクロ分子を輸送できるようにすることを目的とする。乳頭上皮と真皮網状層中の表皮といくつかの場所で拡散係数を40kDaと500kDaの蛍光デキストランを光褪色実験と有限要素法を組み合わせて測定した。拡散係数は、500kDaデキストランより40kDaで優位に高くなっており、真皮ではそれぞれ23と9μm^2/sであった。この値は乳頭上皮と真皮網状層でわずかにしか違わなかた。40kDaデキストランでは表皮の拡散係数が真皮層の2倍低くなっていた。この採用方法は他のマクロ分子にも用いられる用いられるだろう、これは真皮と真皮間の薬剤輸送の関心となる。ヒト皮膚における特定の層や細胞を標的とした、真皮(間)薬剤輸送系の最適化にとって、皮膚内の拡散についての知見は有用である。

 

雑記

やっぱり三次元方向も考えなきゃだめかなぁ