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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

変形可能な真皮と表皮の計算機モデルと皮膚疾患へのその応用

Kota Ohno;...; Masaharu Nagayama(2021.6, scientific reports)[A computational model of the epidermis with the deformable dermis and its application to skin diseases]

 

理由

自分の研究関連

 

概要

皮膚バリアは表皮細胞の組織化された多層構造で与えられる。この表皮細胞は、基底層から細胞が継続的に供給されることで動的に維持されている。多様な皮膚疾患でこの表皮の恒常性が崩壊し、表皮だけでなく真皮でもしばしば形態変化を起こしうる。ここでは、真皮の変形可能性を考慮する表皮の3次元エージェントベース計算機モデルを示す。このモデルは組織化された層を持つ安定な表皮構造を生み出すことができる。この安定性は基底層かたの細胞供給率に依存することが示された。真皮の形態変化をモデリングすることで、真皮の硬さが表皮の構造やバリア機能にどの程度影響するのかも調べられるようになった。一方で、このモデルは過増殖や急速な分化を仮定することで、うおのめの形成を再現することができる。ヒトのうおのめの実験データも示す。これは、モデルの過程と計算結果を支持する。

 

印象的な図

Fig1.表皮の発生シミュレーション

 

雑記

フジロックのyoutubeLIVEを見ながら書いています