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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

肺再生のための組織標的形のR-スポディン模倣剤

Zhengjian Zhang;...;Wen-Chen Yeh(2020.8, Scientific Reports)[Tissue-targeted R-spondin mimetics for liver regeneration]

 

理由

色んなことが重なって知り合いになった人の論文

 

概要

R-スポディン(RSPO)タンパク質はWntシグナリングを増幅させ、多様な組織における再生を刺激する。組織特異的な方法で組織を修復するために、組織標的形のRSPO模倣分子が望まれている。ここではRSPO変異体(RSPO2 F105R/F109A)を作った。これは、LGB結合を除去した一方でZNRF3/RNF43結合を保存し、肺特異的な受容体ASGR1に対するRSPO変異を標的とした。このようにして得た二重特異性分子(αASGR1-RSPO2-RA)は生体内でWntシグナルを効果的に増強し、その活性はASGR1発現細胞に限定されていた。マウスでαASGR1-RSPO2-RAの全身投与は、特異的にWnt標的遺伝子と胚の刺激された細胞増殖を上方制御したが、健康なマウスにおける腸(非標的形RSPO2により反応する)の刺激された細胞増殖は上方制御されなかった。そしてこの全身投与は疾患のあるマウスで肺機能を回復させた。これらの結果から、組織特異的なRSPO模倣タンパク質が細胞特異的な方法で再生を刺激することが示唆されただけでなく、組織特異的な分子をより広い文脈で応用するために構成する方法の青写真が与えられる。

 

雑記

読みやすくない英語だ