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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

サイトカイン、炎症、そして痛み

Jun-Ming Zhang; Jianxiong An(2009.11, Int Anesthesiol Clin)[Cytokines, Inflammation and Pain]

 

理由

埋もれ論文3

 

概要

サイトカインは細胞間の相互作用やコミュニケーションの特異的な効果がある細胞から放出される小さい分泌性タンパク質である。サイトカインは一般名であり、他の名前にはリンフォカイン(リンパ球で作られるサイトカイン)、モノカイン(単球で作られるサイトカイン)、ケモカイン(化学走性活性を持つサイトカイン)、インターロイキン(1種のリンパ球から作られ、他のリンパ球に作用するサイトカイン)である。サイトカインは自分自身を分泌した細胞に作用(自己分泌作用)したり、近接細胞に作用したり(傍分泌作用)、いくつかの事例では離れた細胞に作用したりする(内分泌作用)。サイトカインには炎症性と抗炎症性の両方がある。特定のサイトカイン/ケモカインが炎症の開始だけでなく直接侵害受容の感覚ニューロンを活性化することで臨床的な痛みを持続させているという確かな証拠がある。特定の炎症性サイトカインは神経損傷/炎症誘導性の中枢神経の過敏化にも関係しており、反対側性の痛覚過敏や異痛症の進行にも関与している。この章の議論では、数種の重要な炎症性サイトカイン/ケモカインと抗炎症性サイトカイン、そして動物やヒトの患者の臨床的な痛みとそれらの関係、そして潜在的な根本のメカニズムについて記載する。

 

印象的な図

Figure1. サイトカインのネットワーク

 

雑記

基本的にヱヴァなので、先週からダミープラグで動いていたが、ついに活動限界を迎えた。