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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

炎症と癌:フィルヒョウに戻る?

Balkwill, F;Mantovani, A(2001.2, LANCET)[Inflammation and cancer: back to Virchow?]

 

理由

創傷治癒1

 

概要

癌に対する体の応答は特異的なメカニズムではなく、炎症と創傷治癒で多数の並列した反応である。この論文は、癌と炎症の関係を再調査し、癌の予防と治療に対するこれらの繋がりの解釈を議論する。腫瘍で見られる炎症性細胞とサイトカインが効果的な宿主の抗腫瘍反応を起こすよりも、腫瘍成長や発達、そして炎症抑制に寄与しやすいことを示す。さらに、癌のかかりやすさや深刻さは炎症性サイトカイン遺伝子の機能的多形に関連する可能性があり、炎症性サイトカインの欠失や阻害は実験的な癌の進行を阻害する。遺伝的ダメージは癌の"火を照らす光に合う"ならば、様々な種類の炎症は"炎を燃やす燃料"を与える可能性がある。過去10年間でサイトカインやケモカインのネットワークについての情報によって、炎症性、またはアレルギー性障害に対する広範囲のサイトカイン/ケモカイン拮抗剤の開発が進んだ。臨床の腫瘍壊死因子拮抗剤に入るこれらの最初は効能の向上を示す。この論文は、サイトカインやケモカイン阻害の利用の根拠を与え、化学予防や悪性腫瘍障害の治療における非ステロイド性抗炎症薬剤の更なる調査を与える。

 

雑記

「手元に5億あり、残り3年で死ぬなら何がしたいか」が人生の夢である。と聞いて、なるほど世界にはまだまだやりたいことが残っていると思い嬉しくなった