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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

皮膚癌のパターン形成:癌の増殖と流体力学的相互作用

Takuma Hoshino;...;Shigeyuki Komura(2019.3, PHYSICAL REVIEW E)[Pattern formation of skin cancers: Effects of cancer proliferation and hydrodynamic interactions]

 

理由

ラボで紹介されてたやつ

 

概要

癌と健康な細胞を含む2進システムの数値計算の方法を用いて皮膚がんのパターン形成を研究する。癌細胞のロジスティック成長と真皮と表皮間の機械的摩擦を考えることで、マクロ相分離の従来のモデルHを拡張する。重要なことに、我々のモデルは癌細胞の増殖によってミクロ相分離を示す。癌の組成とその速度の時間発展方程式を数値的に解くことで相分離動力学が流体力学的相互作用と同様に細胞増殖に強く依存することが示された。癌パターンの定常状態ダイアグラムはこれら2つの動的パラメーターの観点で作成され、パターンの中には臨床的に観察される癌パターンもあった。さらに、癌細胞の平均組成の時間発展とミクロ構造の特徴的な長さを調べる。この結果によって、癌パターンの異なる時間が増殖率の変化や流体力学的相互作用の変化によって得られることが示された。

 

印象的な図

Fig2 Fig3 :癌領域の時間発展

 

雑記

発表を無事に終え、風船の空気が抜けるように虚無になっている