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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

組織の伸長を引き起こす平面での細胞組み込みの2つの異なるメカニズム

Hisao Honda;...;Masaharu Tanemura(2008.6, Developmental Dynamics)[Two different mechanisms of planar cell intercalation leading to tissue elongation]

 

理由

「理論生物学」第4章4-2「多細胞体形態形成のための細胞モデル」の参考文献

 

概要

ウニの腸伸長や両生類の原腸陥入そしてショウジョウバエの胚帯の伸長などの組織の伸長に向けて、発生中に特定の細胞が互いに間に入る。そのメカニズムは組み込み現象間で普遍的ではない。細胞の組み込みに必要となる最小の細胞特性を明らかにするために、3次元の幾何学的な細胞モデルを用いてこの過程を計算機シミュレーションした。ここでは以下の二つの異なるメカニズムを発見した。(1)ショウジョウバエの胚帯の伸長のような特定の方向に沿った細胞接点収縮による細胞接点組み換えと(2)両性類の原腸陥入で観察されるような両極細胞の方向のある細胞伸長による細胞の混雑。細胞接点組み換えは、細胞接点の特定の方向に沿った収縮分子のよく定義された蓄積によって特徴化される。1細胞ごとに約1つの細胞接点の長さの収縮が全体の組織伸長に十分である。細胞混雑は、伸長した細胞内のリズム的な細胞拡張と方向性のある細胞骨格の移動によって特徴化される。さらに、極のある軸に沿った組織伸長が細胞接点再構成において2.5倍の増加に制限されるが、細胞混雑ではこの制限は定義されなかった。

 

印象的な図

Fig2. 3D細胞の計算機シミュレーションの伸長

 

雑記

この4ヶ月でなかった螺旋パターンがついに出たので、喜びの舞を踊った