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アトピー性皮膚炎患者の皮膚バリア修復における抗菌ペプチドの役割

Nguyen, H.L.T.;...; Niyonsaba, F.(2202.10, Int. J. Mol. Sci.)[Role of Antimicrobial Peptides in Skin Barrier Repair in Individuals with Atopic Dermatitis.]

 

理由

博論発表の資料

 

概要

アトピー性皮膚炎(AD)は、皮膚バリア破壊と免疫調節不全の複雑な相互作用を呈する一般的な慢性炎症性皮膚疾患である。AD患者はブドウ球菌感染症のような合併症び発展する可能性のある皮膚感染症に脆弱である。ほとんどの研究はフィラグリン変異に注目しているが、物理バリアや抗菌バリアもADの病態形成に重要な役割を果たす。物理バリアの中で、角質層やタイトジャンクションが最も重要な役割を果たす。タイトジャンクションバリアはADの病態形成に関与する。というのも、タイトジャンクションの構造的、機能的欠損は物理バリアを崩壊させるだけでなく、免疫障害にも繋がる。さらに、LL-37やヒトβディフェンシン、S100A7などの抗菌ペプチドはタイトジャンクションやバリア機能を向上する。ADの病態形成を解明する最近の研究から、この疾患患者における皮膚バリア欠損のバリア修復治療が開発されてきた。この総説では、AD患者における皮膚バリア欠損と抗菌ペプチドとの関連を解析し、皮膚バリア修復におけるこれらのペプチドの効果を決定し、AD管理の追加の方法としてのバリア修復戦略における抗菌ペプチドの利用を考える。

 

印象的な図

Figure 1. 皮膚バリアの要素

 

雑記

ラボ遠足へ行く前の時間で論文読み