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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

エリテマトーデスの稀な皮膚所見。臨床概要

Kuhn A;...;Lehmann P.(2000.11, Hautarzt.)[Seltene kutane Manifestationsformen des Lupus erythematodes. Eine klinische Ubersicht (Rare cutaneous manifestaions of lupus erythematosus. A clinical overview)]

 

理由

博論とかの参考文献

 

概要

エリテマトーデス(LE)は、皮膚と全身に幅広い臨床所見のスペクトラムを持つ疾患であり、数十年間で多くの研究の対象となってきた。LE患者の皮膚特徴は非常に多様であるので、この疾患を統一する概念を生みだすことはむずかしい。その結果、臨床的または光生物学的特徴、組織変化、さらに実験的異常の集合で定義されてきたサブセットが同定されることとなった。全身性LE(SLE)や亜急性皮膚ループス(SCLE)、円板状紅斑性狼瘡(DLE)のような典型的な特徴の形態以外に、診断が困難なLEの変異型の稀な変異が存在する。水疱性LE(BLE)とじん麻疹様血管炎は、特徴的だが全身性LEの非特異的な所見を示すとして挙げられる。腫瘍性紅斑性狼瘡(LET)、肥厚性(疣贅状)LE(LEHV)、凍瘡LE、深在性LE(LEP)は慢性皮膚LEの稀なサブタイプである。環状紅斑と丘疹結節性ムチン症はmLEのより稀な皮膚所見である。この臨床総説ではLEの稀な形態の典型的な形態をまとめ、臨床診断精度の改善と、サブタイプのより良い分類を達成する。

 

印象的な図

Abb. 6  シェーグレン症候群による環状紅斑:ある日本人患者の環状紅斑。