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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

皮膚炎におけるタイトジャンクション

sler K, Brandner JM.(2017.1, Pflugers Arch.) [Tight junctions in skin inflammation.] 

理由

博論の参考文献

 

概要

皮膚の炎症は多様な外部刺激の後に見られる。例えば、紫外線放射、アレルゲン吸収、微生物感染、刺激との接触、それだけでなく、自己免疫反応のように内在的でほとんど定義されない刺激も含まれる。しばしば、両方の刺激によって引き起こされることもある。具体的な過程、つまり関与するサイトカインや免疫細胞の種類や反応の程度は、きっかけだけでなく、個人の素因にも依存する。皮膚のタイトジャンクション(TJs)は、表皮の顆粒細胞層でバリアを形成することが示されてきた。さらに、TJタンパク質がいくつかの他の表皮層でも見つかっている。バリア機能以外に、TJタンパク質は角化細胞において増殖、分化、細胞間接着そしてアポトーシスに関与することが示されてきた。炎症が起きている細胞では、TJタンパク質がよく影響を受けている。ここでは、例えばアトピー性皮膚炎を含めた皮膚炎の多様な形態や、皮膚感染、そして紫外線を受けた皮膚において、TJsが皮膚炎に与える影響を纏める。そして、これらの炎症過程におけるTJsの役割を議論する。

 

印象的な図

Fig1. タイトジャンクション(TJ)タンパク質の局在パターンの哺乳類表皮の概念図と、claudin-1 (Cldn-1), occludin (Ocln), claudin-4 (Cldn-4), zonula occludens protein-1 (ZO-1)の免疫組織染色図

 

雑記

ケチの神様に愛されているので、3万3000円のイヤホンを2万9000円で買えた。