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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

平衡からぶっ飛んだパターン形成

CROSS, MC;HOHENBERG, PC(1993. 7)[PATTERN-FORMATION OUTSIDE OF EQUILIBRIUM ]

理由

Reaction-Diffusionで検索したときに被引用数1位だったので

 

概要

振動系の化学反応や興奮系の生物媒体など、平衡状態ではないときの時空間パターン形成の話。

複数の状態の線形不安定性に基づいて、不安定性の波動ベクトルq0と振動数omega0の観点から分類される。この分類は外的境界の影響など「実際のパターン効果」の分析に有用である。

 

非平衡システムの重要な要素は決定論的カオスの出現である。このシステムについては時間的カオスや時空間的カオスなど多くのことが知られている。

 

パラメーター表面波や生物媒体の静動的パターンも含まれており、結論部分では達成されていることと達成されていないこと、そして今後の課題がまとめられている。

 

印象的な図

FIG.15. 一次元構造の変化のタイプ分類

FIG.76. 興奮系化学反応の例、Belousov-Zhabotinsky反応

 

雑記

今日から論文のまとめを始めました。週ごとにテーマが変わります。

今週はReaction-Diffusion。