これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

イヌのアトピー性皮膚炎におけるT-helper 1, T-helper 2 と免疫抑制サイトカイン

T.JNuttall;....;P.BHill(2002.9, Veterinary Immunology and Immunopathology)[T-helper 1, T-helper 2 and immunosuppressive cytokines in canine atopic dermatitis]

 

理由

昔読んでいた論文をまとめなおしてみる

 

概要

アトピー性皮膚炎はヒトとイヌで共通の炎症性皮膚疾患である。ヒトのアトピー性皮膚炎はTh2タイプの反応に関連している一方で、慢性炎症部位ではTh1サイトカインも存在する。この研究では、定量RT-PCRを用いて免疫抑制サイトカイン(TGF-βとIL-10)とTh2タイプサイトカイン(IL-4とIL-6)とTh1タイプサイトカイン(IFN-γ,TNF-α,IL-2, IL-12)を炎症アトピー、非炎症アトピー、健康なイヌの皮膚で調べた。イヌのアトピー性皮膚炎は健康な皮膚と比べてIL-4 mRNAの過剰発現とTGF-βの転写減少と関連していた。炎症部位は非炎症部位や健康な皮膚と比べて、IFNγ,TNFαとIL-2 mRNAは高レベルであった。IL-10やIL-6,IL-12転写には有意な違いはなかった。これは、イヌのアトピー性皮膚炎がIL-4の過剰産生とTGFβの下方発現に関連することを示した初めての論文である。

 

雑記

ゆっくり休みたいでござる・・・。