これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

細胞サイズを活発に制御することで植物の器官形成間の空間的な詳細を作り出す。

serrano-Mislata;...;Schiessl, and Sablowski(2015.11 , Curr. Bio.)[Active Control of Cell Size Generates Spatial Detail during Plant Organogenesis]

 

理由

ラボセミナーの紹介論文の復習

 

概要

細胞がどのようにそれらの面積を制御するかは積年の問題である。分裂酵母と出芽酵母において、細胞周期の延長は細胞サイズに依存しているが、サイズはどのように評価されるかはまだ明確ではない。動物において、細胞サイズは成長と細胞周期を制御している外的シグナルのバランスによって主に調節されていると提案されているが、培養細胞における細胞自律的な証拠しかない。制御が外的か細胞自律的かどうかに関わらず、多細胞器官の発生における細胞サイズ制御の役割は明確でない。植物はこの問題を研究するために便利な系である。すなわち、茎頂分裂組織は、新しい器官を形成するために継続的に新しい細胞提供しており、活発に分裂していて、かつ特徴的に小さい細胞を長期間維持している。ここでは、分裂組織における細胞サイズの多様性の源を測定するためにライブイメージングと定量的4D画像解析を用いて、その後、分裂組織で見られる画一的な細胞サイズには、各細胞で調整された細胞成長と細胞周期を調節して制御することが必要であることを示すためにコンピューターシミュレーションにおけるこれらの測定を行った。遺伝的に誘導される、サイズの一過的な増加はより頻繁に起こる細胞分裂によって修正されることから、細胞周期は細胞サイズの恒常性を維持するために調節されることが示された。遺伝的に細胞サイズを変えると、組織の成長にはほとんど影響しないが、器官の境界形成や器官原基の出現を乱した。結論は、分裂組織はパターンのある小さいスケールの構造に必要な決定をするために細胞サイズを活発に制御する、ということである。

 

雑記

二日でまとめたジャーナル発表、なんとか終わってほっとしている。