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生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

抗ウイルス性自然免疫シグナリング経路を標的にした発癌遺伝子の促進におけるHCMV脱ユビキチン化酵素の重要な役割

Kumari P;...;Takaoka A;...;Kumar H(2017, Cell Death Dis.,)[Essential role of HCMV deubiquitinase in promoting oncogenesis by targeting anti-viral innate immune signaling pathways.]

 

理由

サマースクール予習3

 

概要

 癌は多因性疾患であり、ウイルス調節性の発癌は重要な要素の一つであるが、その役割はほとんど理解されていない。ヒトのサイトメガロウイルス(HCMV)はヘルペスウイルスであり、その要素は異なる組織由来のガンに関連があるという証拠が得られている。しかしながら、癌におけるその役割は分かっていない。ここでは、HCMVのpUL48として知られ、脱ユビキチン化酵素を指定する保存されたヘルペスウイルス標的タンパク質を同定した。これは発癌に重要な役割を持っている。脱ユビキチン化酵素が充分なHCMVと欠損したHCMVを用いて、HCMVユビキチン化酵素は、いくつかの抗アポトーシス遺伝子の上方制御といくつかのアポトーシス遺伝子発現の下方制御を通じた細胞の代謝活性増加の誘導に重要である。さらに、HCMV脱ユビキチン化酵素はTRAF6,TRAF3,IRAK1,IRF7とSTINGの脱ユビキチン化を介するPRR調節性タイプ1インターフェロンの阻害によって腫瘍促進機能を獲得する。これらを合わせて考えると、結果から、HCMV注射は宿主の自然免疫を阻害することで腫瘍形成を促進する可能性が示された。

 

雑記

今治のサウナに「みかん持ち込み禁止」と書いていてびっくりした。