これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

生細胞の走化性シグナル系におけるノイズ生成と増加と伝搬

Tatsuo Shibata; MasahiroUeda(2008.7, Biosystems)[Noise generation, amplification and propagation in chemotactic signaling systems of living cells]

 

理由

 理論生物学」第3章3-1 「細胞における情報処理の確率性と自発的対称性の破れ」の参考文献

 

概要

生細胞における確率的なシグナル伝達を理論的に考えることで、変動増加関係が解明された。この関係によって、生細胞におけるシグナリングカスケードに沿ってノイズがどのように生まれ、増幅し、伝搬するかを定量的に説明する理論的な枠組みが与えられる。ここでは、シグナル伝達に対するノイズの効果を解析するために、ノイズのシグナル伝達の典型的な例としてバクテリアと真核細菌の走化性シグナリングを選び、これらのシグナリング系に対して変動増加関係を応用した。バクテリア大腸菌と真核細胞の粘菌における走化性の実験結果を理論的に解析することで、シグナル伝達系におけるノイズが細胞の走化性能力を制限し、行動の多様性に寄与することが分かった。生細胞におけるシグナリング分子の動力学特性に基づいて、変動増加関係が確率的な細胞行動を定量的に説明する可能性がある。

 

雑記

論理的な文章書くの、むずかしい