これはブログではない

生物学(主に理論生物学)の論文を書くために読みます

計算機シミュレーションによって、安定な逆平行の微小管相互作用を生み出すモーター特性が解明された。

François Nédélec(2002.9, Jounal of Cell Biology)[Computer simulations reveal motor properties generating stable antiparallel microtubule interactions]

 

理由

「理論生物学」第3章3-3「細胞骨格の力に依存した細胞構造の動態」の参考文献

 

概要

微小管の星状体は、繊維が見られるマイナス端で共通の位置から伸びる動的なプラス端の柔軟な極性繊維の組である。前進型の溶解性多量体モーター複合体は2つの微種間に同時に結合し、それにより2つの星状体の間で力を働かせる。計算機シミュレーションを用いて、多様な種類の多量体モーターの運動状況下で2つの星状体によって達成される可能な定常状態の体制を体系的に探索した。予想されるように、例えば、複合体がマイナス方向のモーターだけで構成されている場合は、ーター複合体は星状体の融合を引き起こし、またモーターがプラス端方向であるとき、モーター複合体が星状体の十分な分離を引き起こす。驚くべきことに、反対方向の2つのモーターで構成される複合体は、有糸分裂の紡錘体構造に見られるような安定かつ維持される重なった微小管の間の逆方向の相互作用を引き起こす。このことから、異なる複合体が細胞内で存在するとき、これは重要な生物的役割を持ちうることが示唆された。

 

雑記

英文書の日本語、読みずらい。英語版を読んだ方がいいのかしら